無題

あの日見た景色をもう一度

Kisses and Killes tour を観ての殴り書き

 

本当はもっとライブレポらしいの書きたかったけど、力尽きてしまった。

ツアーのDVD出たら絶対買います。

 

 

 


最初のkissesサイドは愛を、killesサイドは負を、そして最後は、人間にとって一番必要な感情を。なんて素敵なライブ構成なんだ。愛を伝えると言ってからの前半戦から、キラーチューンで尖りに尖った後半戦。それでいて一つ一つが丁寧で紳士的で、初見殺しだなんてことはなく。語彙力がなくて申し訳ないのだがなんと素晴らしいライブなのだろうか、と思った。一つ一つのMCが重たすぎるけど、それも三つのサイドわけされているといえば納得する。あとこれはどうでもいいけどやまたくラックライフのボーカルにやっぱにてる。

 


まず印象的だったのは演出。ジャニーズか?と思うくらい豪華な照明。それだけなら金を積めば誰だってできる。でもそれをオーラルは完璧にものにしてた。豪華な照明に負けることなく、彼ら自身は確かにステージに存在した。まさしくエンターテイナー!

ブラックメモリー、照明の色が大正解すぎる。そうだよああいう曲は白が似合う。照明さん本当わかってんなあ……

 


完璧やまたくにしてやられた。なんだあいつ。オーラルの風貌的には高圧的な態度なバンドって思ってたけど、本当にいい人なんだな。イナズマで見たときに思ってたけどさらに。丁寧に紳士的にファンを思っているんだなと思った。ファンがいなくなってしまうという恐怖をぽろりとこぼしていたがそこから来ているのだろうか?いやあれは彼の本性だ。

それでいてパフォーマンスは狂気的。まさしく狂乱。そのくせ弾き語りとかしちゃう。なんてこった……

気を抜いたら一生ついていきますだなんて言ってしまいそうなカリスマ性と、その後ろに見える弱さと。彼を好きになる人間の気持ちがよくわかる。

 


他のメンバーも素敵だった。あきらかにあきらさん、フード被ってるのみてなんか恋に落ちそうだった。落ちたかも。すっごい体制でベースやるのね、いや好き、、、エイトの安田くんみたいだなって思った。コーラスも素敵。やまたくの声を邪魔せずハモっててなかなかできないことだなあと。信頼のなす技なのか。

ギターの鈴木さん。スタイルがいい!!なんというか縁の下の力持ち的な存在なのかなと思った。突出することなく、かと言って地味でなく、オーラルをしっかりと支えている。そんな感じ。設備が邪魔してあんまり見えなかった。

まさやん!グッズ紹介も初彼女の話もめちゃくちゃ面白かったです、、ドラムの様子はこれまた設備が邪魔してあまり見えなかったけど。最年長なのね。トークめちゃくちゃおもしろかった。次はドラム見るぞ。

 


フロントの3人が花道に進んで行く様子がめちゃくちゃカッコよかった。容姿端麗な嘘のときにスクリーンにメンバーが映ってたんだけどその映像がすごくよかった。ロックバンドらしくて好き。てか全体的に演出が神。もうどれがどれか思い出せないんだけど、キラーチューンあたりとか、赫。

 


ラスト。

ライブハウスでもなかなかできないようなことを堂々とやってのけた。俗世的な言葉でいうなら優勝。

「技術が進歩することで経済は発展している。しかし人間にとって必要なのは感情だ。誰かを愛し憎む感情を忘れてどうする。この世から人間の感情が消えませんように。」こんなんだったっけ?マジで記憶飛びやすいので全く覚えてない。こんなMCから始まった。

瞬間、景色が白と黒に変わる。ああしてやられた、そう思った。抑えきれない感情が身体中から吹き出すのがわかった。私が求めていた瞬間がそこにはあった。

この歌、セトリを見ていたのでやることは知っていたけど聴いたことがなかった。ラストだから感動するやつだろうなと思っていた、全く違ったけど。

スクリーン上が真っ白になりただの光がそこにある。光はメンバーに後光となって降り注ぎメンバーには影と陰が濃く生まれる。そしてそのままあまりにも攻撃的すぎる曲が始まる。人が一番強く抱く感情は憎しみだっけ、それを思い出した。

そしてあっけに囚われたまま曲は終わりやまたくはギターをぶん投げて帰っていった。感情をぶち壊されてしまった。が、その中から新しい感情が芽生えたそんな気分。この曲のこと知らないままで良かったと思った。知ってたとしても圧巻しただろうけど、知らないから余計に圧巻された。ゾクゾクしたなあ。

クソ食らえだだなんてそんな景色の中で歌わないで、大好きなアイツのこと思い出しちゃうから。

 


ファンの一体感もえげつない。こんなワンマン初めて。席がかなり離れてて全体を見渡すところだったんだけど、踊るひとだらけ。これだよ、私が求めてるファン像、どことはいわないけど。

 

 

 

やまたくが就活の時にオーラルで生きていくことを決めたって言った瞬間、それ以上は言葉を紡がないで欲しいと思った。きっとその後に続く言葉を聞いたら泣いちゃうから。あまりにも今の私には酷すぎる内容だ。銀行員という安定した職と、それに伴い手に入るはずだった落ち着いた生活と温かい家庭、それを放棄してまでやまたくはオーラルを取ったらしい。それができたのは周りの人がいてくれたからと。「やりたいことがわからずに困っている人。今までどう生きてきたか考えてください。何がそばにあったか考えてください。きっと答えは見つかるはずです。」こんなことを彼は言った。そうやって堂々とステージでいうまでにどれほどの時間がいるのだろうか、私にはひどく羨ましく見えた。やりたいことをやる、そのためにかかる犠牲を躊躇せず私は進めるのだろうか?そばにあったものを捨ててまで夢を追いかけられるのか?いまだにこの答えが出ない。やまたく、私考えたけど分かんないよ。多分これから一生分かんない。きっと何をとっても後悔する。周りに大事なものが多すぎる。でも、でも!私は頑張る。今日のライブ見て覚悟できたよ。やまたくがなにを思ってオーラルの道に来たのか知らないけど、私は夢を叶えたい。なにが私にとっての幸せかより、なにが私にとって存在証明になるのか?で生きていきたい。幸せなんてその後からついてくればいい。おまけにきっと辛くなったらオーラルのライブに行けば助けてくれる。彼らはきっとステージで強くなる私の手助けをしてくれる。たかが一回のワンマンでそう思えた。

 

 

 

ラックライフとはボーカル同士顔と声が似ているぐらいにしか思わなかった。でも今回きちんとワンマンを観て、このふたバンドが似ているなと強く思った。どちらも全通なんてしたくない。ふらりと気が向いたときに立ち寄って生きる力をもらいたい。そんなバンドに思えた。